かえでのまど

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『お金の減らし方』森 博嗣

図書館で借りてきました。再読です。森博嗣の本は気に入っていて再読することが多いです。

お金の減らし方 (SB新書)

お金の減らし方 (SB新書)

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「自分が好きなものに敏感だと、お金持ちになる」
印税2億円作家が伝達!

自由に生きるためのお金との付き合い方

(「はじめに」より)

欲しいものにしかお金を使わない

僕は金を減らす方法をほとんど知らない。一般的な金の使い方を知らないといっても良いかもしれない。世間で「お金持ち」として知られる人たちの生活を、ときどき見ると、あんなことは僕にはできないなあ、と感心するばかりである。また、大勢の人たちが、「お金持ちになりたい」とおっしゃっている。どうして、そう思うのか、僕には今ひとつ理解できない。

この本の主題になるのは、おそらくそこだろう。

僕は、一般の大勢の方とは異なる金銭感覚を持っているらしい。自分では、全然問題でもなんでもない。僕は、自分が使いたいものや、欲しいものを買うために、お金を使っている。そんなことは、誰でもそうだろう、と皆さんはおっしゃることだろう。しかし、僕から見ると、大勢の方は、自分のためにお金を使っていない。誰か人に見せるために使っているのである。そこが決定的に異なっているように感じる。僕が、お金の使い方を知らない、というのは、人に見せるための使い方ができない、という意味だ。これを突き詰めていくと、人から羨ましがられたいという気持ちが欠如している点に原因がある。僕は、人から憧れられたり羨望されたりすることに価値を感じない。その方面の感覚がもともとない。それを感じ取る能力が、きっとないのである。逆にいえば、多くの方々が、あまりにも周囲の他者を気にしすぎているのではないか、という点を、少しだけ強調しておきたい。(略)できるだけ早くから、自分の生き方をデザインすることが、とても大事だと思っている。自分はどんな人生を歩むのか、という大方針を早く持った方が良い。

目次
第1章 お金とは何か?

困った夫と苦労をした妻の物語/打開策として打った起死回生の一発/自分の自由を防衛する費用/損をさき、得をあとにする鉄則/基準は自分/お金が目的になるのは倒錯/交換によって個人が自由になる/将来にツケを残さないこと/価値は時間経過で変化する/自分の欲求を見定めること/お金に価値があことが基本/価値を見極めるためには?/自分の欲求をよく知る/価値を交換するためにお金がある/価値は誰のためのものか?/他者のお金はもともと仮想のもの/お金は社会が保証したもの/お金は価値を測る物

第2章 お金を何に使うのか

札束をオーブンで焼いた母/財布の紐が緩むって、何?/他者に認められたい/目先の楽しさを求めると虚しくなる/あなたの未来のためにお金を使う症候群/ストレスを解消するためにお金を使う?/自分の欲しいものがわからない/たった一度のローンの話

第3章 お金を増やす方法

先輩が仕事を教えてくれない症候群/嫌な思いとお金を交換大学院の社会人入学/会社勤めを辞めて商売を始める場合/感謝をされる仕事金は比例していない/仕事を覚える、ということ/就職と転職について/工学部は就職を斡旋している/手に職をつける、ということ/仕事量と賃お金をいただく方法/遺産がもらえても遅い/人間の仕事はどんどん楽になって/ギャンブルはお金を減らす立派な方法/人からやす第二の方法/リスクと引き換えでお金を増やす第三の方法/餌で釣られないように

第4章 お金がないからできない?

みえない夢を持っている人たち/他者との関係を自分の願望にしても/自分が欲し当の趣味人は人を誘わない/「お金がないから……」は相手に失礼/目的のためには犠牲が必要である/お金がないという言い訳が欲しい人/個人を制限する精神的な拘束/周囲の理解を得るために/あなたは、誰に支配されているのか/家族の理解「お金がない」とはどういう意味か/人は常に欲求を満たす道を選択する/

第5章 欲しいものを買うために

個人の手仕事が価値を持つような時代/価値のあるものは、市場に出ないけた若い頃/インターネットは革命的だった/欲しくても買えないものばかりだった/欲しいものを探す旅を続自分自身の中で育つ/ものを買うことが自分への投資になる/誰でも、好きなものでは博学である/手に入れたあと価値が増すもの/熱心に取り組めば価値が生じる/自分が好きなものに敏感だと、お金持ちになる/僕は自分の仕事にほとんど興味がない/偉そうな人は、偉くない人である/人に良く見られて、なにか得がある?/

第6章 欲しいものを知るために

後悔というものをしたことがない/好奇心を抱くことが人間の特長/子供のように素直に憧れる気持ちを/ぴんと来るものを見逃さないこと/仕事が趣味になってしまった人たち/ストレスを発散することが生きる目的か?

 

(アマゾン商品紹介より)  

 

著者の考え方に触れると、「え、そうなの」と新しい発見が多く、不思議とストレス緩和に役立っています。”こう生きなくてはならない”という縛りをいつの間にか自分の心の中で作り上げていたんだな、そうじゃなくてもいいんだな」と思える本です。

 

以下、過去記事です。

就活をひかえている人におすすめ。仕事に疲れた人、仕事って何だろうなと悩んでいる人にも。

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100シリーズ。私にとっては目からうろこ。

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小説はほとんど読んでないですが、家族の者が気に入っていてけっこう所有しています。

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